悲劇の巨匠、ヴェデルニコフ、圧倒的なカリスマ性をもつソフロニツキーの二人に、幻の名女流、グリンベルクと、ゲンリヒの息子、ブーニンの父であるスタニスラフ・ネイガウスの二人を加えて、さらにラインナップが充実。 <<アナトリー・ヴェデルニコフ>> [リスト▼] レコード・アカデミー賞受賞のシリーズ「ヴェデルニコフの芸術」及び続編より ヴェデルニコフは1920年ハルビン生まれ、神童として活躍し、1935年に15歳で来日、モギレフスキー指揮の新交響楽団(現在のNHK交響楽団)と共演して喝采を浴びる。その後、家族と共にロシア(ソビエト)に戻るが、スターリンの粛清により両親が逮捕され、父親は銃殺、母親は強制収容所送りという悲劇に見舞われる。当時、モスクワ音楽院で学んでいたヴェデルニコフは、師のゲンリヒ・ネイガウスのはからいでかろうじて逮捕を逃れたという。そのネイガウスは、ヴェデルニコフをリヒテルやギレリ