国立情報学研究所の越前功教授らは17日、画像などに写った指から指紋を偽造されるのを防ぐ「バイオメトリックジャマー」技術を改良したと発表した。20日からドイツのハノーバーで開催される国際見本市「セビット」で公開する。 越前教授らは、ネットなどにアップした画像から指紋を復元して不正なアクセスがされないように指の表面をマスクする技術を世界で初めて開発済み。マスクを装着していても、スマートフォンやマンションのロック解除の際にはセンサーが認識できる素材を使っているのが特徴だ。 従来公表していた技術は、指紋の特徴を隠すために幾何学的パターンを利用しており、指の表面にマスクを付けているのが明らかで写真に写ったときに違和感があった。 改良技術は、疑似指紋パターンを使用することで自分の指紋の特徴を隠す。2種類の指紋が重なったように見えるが、近づいて見ないとほとんど分からないため、これならば自撮りのときやレン