AIは人間の仕事をどう変えるのか。雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏が回転寿司チェーン大手「あきんどスシロー」に聞いたところ、現時点での導入は難しいという。ただし将来はわからない。導入が進めば、人間は職人仕事から解放され、店員の時給も上がるが、その仕事は「やりがい」の小さいものになりそうだ。どういうことなのか――。 ※本稿は、海老原嗣生『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』(イースト・プレス)の第3章「この先15年の結論。AIは救世主か、亡国者か」を再編集したものです。 AIは仕事を奪うか、未来を豊かにするか AIは多くの人から仕事を奪い、失業者が路頭に迷う暗黒の未来へと私たちをいざなうのか。それともAIは社会を豊かにし、雇用を増やし、賃金も上げるのか。 少子高齢化で日本の生産年齢人口はどんどん減っている。実は、生産年齢人口が減り出したのは1996年のことだから、もう20年以上も前のことであり