2016年はPlayStation VRやOculus Rift、HTC Viveなど、VRを体験できる様々なヘッドマウントディスプレイ(以降HMD)が一般消費者に発売され、VR元年と呼ばれた。VRはテレビやPC、スマートフォン等の既に普及しているデバイスと比較して高い没入感を得られることに特徴があり、ゲームや動画の閲覧を始めとしたエンターテインメントでの活用や、旅行・ライブなどの体験、ソーシャルネットワーキングでの活用などが期待されていた。 2016年のVR元年から2年経過し、そろそろVRの現状を一度振り返ってみるべきではないだろうか。当記事ではVR登場時の華やかな予測と、2年経過した現在の状況を比較することで、VRに横たわる課題を明らかにしていく。 輝かしい未来予測の振り返り VRが市場に登場した当時、リサーチ会社や、参入プレイヤーは「輝かしい未来」を予測していた。例えばFaceboo