・ガダラの豚 1 「アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが...。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。日本推理作家協会賞受賞作。」 中島らもの大傑作小説。圧倒的に凄いものを読んだ感じがする。 中島らもといえば1984年から10年間も朝日新聞に連載された「明るい悩み相談室」が有名だ。本人には深刻だが一般的にはどうでもよい悩みの相談に対して、親身に相談に乗りながら、いつのまにやら常識とズレた落とし所に話を持ていって、読むものを笑わせ