苦節40年!!養殖に成功…高級魚を安値で“クエ” 旅日和「南紀白浜」 幻の超高級魚クエがより身近になった−といっても、南紀白浜温泉限定の話である。 和歌山県白浜町にある近畿大学水産研究所では1970年代前半からクエの養殖を始め、98年には人工ふ化・飼育に成功。さらに試行錯誤を重ね、2007年秋から養殖の「紀州本九絵」として出荷を始めた。天然なら鯛の10倍にあたる1キロ1万円の本クエが半値で安定供給できるようになったが、まだ漁獲量が限られるため地元優先で出荷されている。 大きいもので体長1メートル以上、重さ30−50キロにもなる本クエは、水深50メートルまでの磯に生息しており捕獲は極めて難しいが、ブサイクな見かけに似合わず繊細で深みのある白身には脂が乗っており、ゼラチン質が含まれた皮やアラなどは絶品。 そんな本クエを「なんとか名物にしてお客さまを呼びたい」と40年前、当時26歳だった白浜観光