福島第一原発の事故に関連し、海外メディアによる「過激報道」に外務省が注文をつけている。事実誤認や誇張した報道を見つけ次第抗議し、訂正を申し入れているが、モグラたたきの様相で、根絶は難しそうだ。 高橋千秋外務副大臣は7日の会見で「過激に報道するメディアもあり、一つひとつ丁寧に申し入れをしている」と述べた。 外務省が見つけた「過激報道」は後を絶たない。米オハイオ州のタブロイド紙に、キノコ雲が三つ並んだ漫画が掲載されたのは3月15日。「ヒロシマ」「ナガサキ」の隣に「フクシマ」のキノコ雲が描かれ、在デトロイト総領事館が「事故と原爆投下を同一に扱うのは不適切」と抗議した。同紙は謝罪し、ネット上に掲載された漫画も削除されたという。 3月25日には、マレーシアの中国語4紙が、第一原発の放射能で「5人が死亡した」と報道。大使館が事実誤認と申し入れ、2紙が訂正記事を掲載した。さらに同月28日には、オー