JR東海が開業を目指すリニア中央新幹線のルート選定をめぐり、国土交通相の諮問機関の交通政策審議会中央新幹線小委員会は13日、候補となっている3ルートの利便性や経済効果などに関する調査結果を来週にも公表する方針を決めた。関係者間では直線ルートが優位との見方が有力。同小委は年内にも望ましいルートを盛り込んだ中間報告書をとりまとめる方針で、最終的に「直線」で決着する可能性が高まってきた。 同社は東京―名古屋間のルート候補として、南アルプスをほぼ直進する「直線ルート」のほか、南アルプスを迂回(うかい)する「伊那谷ルート」、「木曽谷ルート」の3ルートを提示。その上で「所要時間が短く、建設費も最小」として直線ルートを主張している。一方、長野県は地元自治体の要望を受け「伊那谷ルート」を望んでいる。 同社の試算では、直線ルートの場合、所要時間40分、建設費5兆4300億円なのに対し、伊那谷ルートは所要