梅雨明けが待たれるなか、早くも書店店頭では“夏商戦”が始まりました。 その代名詞ともいえるのが「夏の文庫フェア」。今回はKADOKAWA、集英社、新潮社によるフェアの傾向を見ていきます。 ※対象作品のうち、文庫フェアのセットとして送品されたものを抽出して分析しています。 夏の文庫フェアは「出だしが勝負」 そもそも、「夏の文庫フェア」の商品はいつ売れているのでしょうか? 昨年の実績をもとに、3社のフェア対象商品の期間内売上をグラフにしてみました。 ※日販POS調べ(集計期間:2018年6月15日~8月31日) ※(青)KADOKAWA、(赤)集英社、(緑)新潮社。折れ線グラフは、売上の「新刊比率」を表しています。 3社同時期に開催されている印象があるかもしれませんが、もっとも早くスタートするのは角川文庫の「カドフェス」です。その後、集英社文庫の「ナツイチ」、「新潮文庫の100冊」と続き、6月