「オハヨウゴザイマ~ス」 Sくんのママ(Bさん)が、片言の日本語でそう言うと、ニコニコしながら携帯の画面を見せてくれた。そこには翻訳された日本語が並んでいて、 「わたしのベイビーはいつもあなたをたずねてくる」 …一瞬「ん?ベイビー?たずねる?」と思ったけれど、間違いなくSくんのことで、どうやら家でもわたしのことを話してくれているらしいことが伝わってきた。そうか、そうか。嬉しくて、ニヤニヤが止まらない単純なわたし。 カンボジア出身のBさんは、現在日本語を勉強中。授業を受けている間、わたしと一緒に過ごす息子のSくんは、運動神経が良く、とても活発なお子さんで、こちらが思わずハラハラしてしまうようなことも、平気な顔でやりとげてしまう。まつ毛が長くて、目がパッチりとした可愛い2歳の男の子。 どうしても伝えたいことや、大切なことは翻訳機能を使っていた。ジェスチャーを交えた簡単な英単語などを使いながら、