茨城県小美玉市やその周辺で今年9月上旬から10月にかけて、女装した男が女子高生や女子中学生を襲い、わいせつな行為をする事件が相次いだ。捜査の結果、女子中学生にわいせつな行為をしたとして、県警に強制わいせつの容疑で10月に逮捕されたのは、同県かすみがうら市安食の会社員、藤井勝義被告(32)=強制わいせつ罪などで起訴。捜査関係者によると、藤井容疑者は女装して女子生徒らを油断させたうえで犯行に及んでいたとみられるという。藤井容疑者の出没時間や行動パターンなどを割り出し、小美玉市のJR常磐線羽鳥駅で張り込みを続けていた県警の捜査員が見た一部始終とは。 ■ポニーテールの女子高生? 10月29日午後9時過ぎ、一人の「女」が獲物を探すかのように小美玉市羽鳥の羽鳥駅付近を徘徊(はいかい)し、あたりを見回していた。茶髪のポニーテールに紺色のセーターと高校の制服のようなスカートを着用し、スカートの裾からの