キラキラ光るゴールドチェーンの先に、ブラックシルバーの小さな箱。開くと、ZIPPOのような四角いゴールドのボディがでてくる。「女子がほしいデジカメがない」。そう感じたカシオ計算機の20代女性デザイナーが2年ほど前に作った、コンパクトデジカメのコンセプトモックだ。 そのアイデアは、今秋の新製品「EXILIM EX-JE10」として結実した。大きさはコンセプトモックの倍ほどになり、よりカメラっぽい見た目に変わったが、コスメケースのようなデザインや、ストラップとカバーを付けてアクセサリー感覚で身に着けられる機能は引き継いだ。 「徹底的に女性がほしいカメラがあってもいいんんじゃないか」――企画推進を担当した、同社営業本部の前田麻友子さんは、そんな発想が出発点だったと話す。 「なんじゃこりゃ?」 斬新なコンセプトモデル デジカメメーカー各社が女性をターゲットにした商品を投入し始めたのは2000年代後
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