【ロンドン時事】産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が12日発表した2016年1~3月期の世界の金需要は、前年同期比21%増の1289.8トンと1~3月期としては過去最高を記録した。 日欧の中央銀行がマイナス金利を導入したことで国債への不安が高まり、安全資産の代表格である金に投資家の人気が集まった。 発表によると、金の投資信託への資金流入が顕著だった。投信関連の金需要は363.7トンと、前年同期の約14倍。リーマン・ショックを受けて金融危機が深刻化した09年1~3月期以来7年ぶりの高水準となった。