事件を受けて、映画「リズと青い鳥」ポスターなどを展示している京都文化博物館(京都市中京区) 京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)の放火殺人事件で、色使いの美しさを特長とする京アニ作品の「色彩」を20年以上担当してきた石田奈央美さん(49)の死亡が29日までに確認された。両親の元には友人やファンから多くの言葉が寄せられ、2人は娘の作品がこんなに愛されていると初めて知った。悲しみのただ中にあるが、娘の人生を多くの人に知ってほしいと願う。 石田さんは染色職人の父親(83)と母親(78)と伏見区内で暮らしていた。洛水高を卒業後、一時は病院に勤めたが、退職してアニメ専門学校に通い、22歳で草創期の京アニに就職した。アニメの色使いを考える色彩を長年担当。「涼宮ハルヒ」シリーズや、映画の「聲(こえ)の形」「リズと青い鳥」では、アニメの世界観やイメージを、色彩を通して担う中心的な役