殺人の疑いで元職員の逮捕者まで出したメッセージだが、介護業界ではそれなりに高い評価を得てきた。その企業がなぜ、多数の不祥事を生んだのか、その原因に迫った。(ダイヤモンド・オンライン編集部 山本猛嗣) 「あのメッセージさえも」という 業界関係者らの驚きの声 2015年9月に報道された子会社の積和サポートシステムが運営する介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で連続発生した3件の転落死(後に元職員が殺人容疑で逮捕)。これ以外にも、他のメッセージの施設で相次いで発覚した虐待などの事件・事故──。 これらは、医療や介護関係者にも大きな衝撃を与えた。同時に「あのメッセージさえもこんなことが起こるとは予想できなかった」という驚きの声も多くあった。 というのも、メッセージは“業界の先駆者”として、それなりに高い評価を得ていたからだ。 メッセージは、かつて高額な入居一時金を当然のように取っていた有料
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