あの頃も今も、コンピュータは楽しい機械です。仕事でも趣味でも、コンピュータとともに過ごしてきた読者諸氏は多いことでしょう。コンピュータ史に名を刻んできたマシンたちを、「あの日あの時」と一緒に振り返っていきませんか? 連綿と受け継がれる「MSX」 1984年(昭和59年)10月、カシオ計算機は、同社初となるMSX規格のホームパソコン「PV-7」を29,800円で発売しました。圧倒的な低価格を武器に、ユーザー層を広げたMSXパソコンの誕生です。 当時、他の8ビットパソコンが軒並み5万円~10万円くらいでしたので、その価格設定はまさに衝撃的でした。ちなみに、1983年発売の任天堂「ファミリーコンピュータ(HVC-001)」が14,800円です。 A4判サイズのコンパクトボディに、CPUは「Z-80A」(クロックは3.58MHz)、RAM(メモリ)は8KBを搭載しています。マーケティングメッセージ