高校生の語る「履修単位不足問題」「いじめ問題」(1) 軽々しく語るべきではないが、材料のひとつとして 正直なところ避けたいテーマである。たしかに、テレビ・新聞・雑誌では、連日のように大きく取りあげられている「履修単位不足問題(最近は沈静化?)」や「いじめ問題(ここ数日は特に)」だが、自らの生命を絶つ悲しい事態がつづくことを知れば知るほど、それらの問題については、軽々しく語るべきではない……そんな思いが、いまも強くあるのは否定しない。 まして、生命にかかわる問題である。遺されたご家族、友人、そして心を痛めている関係者の方々を考えれば、どんな発言も無責任で虚しいものに思えてしまう。もちろん、だからといって、沈黙でありつづけることを肯定するわけではなく、あえて言い訳すれば「とても手にあまる」という恐れにも似た逡巡というのが近いかもしれない。 ところが、現役の高校生から話を聞き、一面的にし