複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線はワッツ&ストロガッツの「スモールワールド・ネットワーク」とバラバシの「スケールフリー・ネットワーク」をバランスよく紹介したもの。比較しながら書かれているので両方を理解するのにちょうど良いです。文章も分かりやすくてオススメです。 それぞれを簡単に。スモールワールド・ネットワークは「6次の隔たり」で有名ですが、世界中の人が6人の友達を介して繋がっているというもの。規則的ネットワークに少数のランダムリンクを加えることで隔たりが急速に減ることを示しています。 一方のスケールフリー・ネットワークは豊めるモノはさらに豊むという法則。スモールワールドと異なるのはハブとなる、「弱いけど数多くのリンクを持つモノ」につながるノード数が物理限界なく増えていく点。インターネットはその象徴です。 この手の本を読むと自然が単純な法則に支配されている気になります。べき