ITILの中には、種々の解析手法や分析手法を使用することが推奨されています。これらのツールは、用途と目的を正しく理解して使用すれば、有用な情報を得ることができます。これらのツールは、大別すると次の3段階に分類できるでしょう。 1.計画や企画段階での検討用の手法 2.現在の状況を把握する計測、把握する手法 3.発生した事故や事件を検証解析する手法 今回は、どのフェーズでも適用できる故障樹解析について解説していくことにします。 実をいうと、故障樹解析をきちんと理解している方々は、意外と少ないのに驚いたのです。ツリー構造の解析手法だということは、ほとんどの方が理解しているのですが、図を描いていただくと、単なる枝分かれの図になってしまうのです。系統図法も立派な手法ですが、どうも一緒のイメージをもっている方々が多いようです。 故障樹解析の特長は、ブール代数で表記できるということです。したがって、解析