三重県伊賀市にあるヤマト運輸の配送センターの従業員をチェーンソーで脅したとして、暴力行為法違反(脅迫)の罪に問われた同市玉滝、無職長谷川和輝被告(27)の判決公判が22日、津地裁であり、高橋正典裁判官は「荷物が再配達になったことに腹を立てたという動機は極めて自己中心的で酌むべき点はない」として、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。 判決理由で、高橋裁判官は、被告がインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に犯行の一部始終を公開したことについて「予告動画を撮影していて計画的」と指摘。「公衆が閲覧できる状態で模倣する人が出る可能性があり、社会に与えた影響は大きい」と述べた。 判決によると、長谷川被告は昨年12月3日午前5時45~55分ごろ、同社配送センターのパート従業員の男性に「さっさと荷物出せ」「配達詐欺しやがって」などと叫びながら、チェーンソーの刃を向
公共放送のNHKが「コンシェルジュ」「ファンド」「コラボ」といった外来語を番組で多用し、精神的苦痛を受けたとして、岐阜県の男性(72)がNHKを相手取り、慰謝料141万円を求めた訴訟の判決が12日、名古屋地裁であった。斎藤清文裁判長は男性の請求を棄却した。 原告の高橋鵬二さんは、外来語が多用されている状況に危機感を抱き、「日本語を大切にする会」を立ち上げている。 今回の訴訟で高橋さんは、「公共性の強いNHKは、視聴者の大部分が容易に理解できる言葉で番組を作る義務がある」と主張。「『リスク』『ケア』など日本語に言い換えられる外国語を乱用している」と指摘し、精神的苦痛に対する慰謝料を求めていた。 これに対しNHKは、「外来語の乱用はないと考えている」としたうえで、「番組を視聴して不快感を抱いたという程度では、法的に保護されるほどの権利侵害とは言えない」と反論していた。
岐阜地裁の裁判員裁判で9日、男性裁判官(29)が、被告が使った「デンシンボウ」という方言が理解できずに、問いただす場面があった。判決後の記者会見に応じた裁判員2人は「もちろん知っている。転勤に次ぐ転勤で知らなかったんでしょう。こちらの方言ですから」と裁判官を気遣った。司法大観によると、裁判官は九州出身。 「デンシンボウ(電信棒)を殴った」。被告の男(27)は、裁判官からストレス解消の手段を問われ、こう答えた。 「何て言ってるんですか。もっと大きい声で」と、けげんな顔を見せる裁判官。 「電信棒」。被告が繰り返し答えると、裁判官は大声で「電柱のこと?」と念押し。 傍聴席からは「なんで分からないんだろう」と、ひそひそ話す声が聞こえた。 岐阜大の山田敏弘准教授(日本語学)によると、「電信棒」は東海・関西地方などで使われている方言だという。(贄川俊)
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