フランスの検察当局は、アメリカのIT大手グーグルのフランス法人の事務所を、脱税などの疑いで家宅捜索したと発表し、不正に課税を逃れていなかったか調べを進めています。 検察は声明の中で、フランスの税務当局からの告発などを受けて、去年6月に捜査に着手したことを明らかにしたうえで、「法人税や付加価値税を逃れていなかったか調べている」としています。 グーグルは、ヨーロッパでの拠点を法人税の税率が域内で最低水準のアイルランドに置いていて、フランスの税務当局はこれまでに、グーグルがフランスでの納税を回避してきたと指摘しています。 またAFP通信などは税務当局がグーグルに対して16億ユーロ(約2000億円)を追徴課税したと伝えています。 捜索を受けてグーグル・フランスの広報は「われわれはフランスの法令を順守しており、当局の疑問に応えるため全面的に協力している」としています。