「草木がボーボーになっている一戸建てがあったら、それはひょっとしたら事故物件かもしれないし、遺体がまだ家の中にあるというケースさえある」。 「ミスター事故物件」、大島てる氏(39)。東京大学経済学部を卒業後、コロンビア大学大学院に入学するも中退。祖母の代からの家業である不動産を継ぐ傍ら、殺人や自殺などが起きた"事故物件"の情報を収集しはじめた。祖母の名前を冠した(※もともとは祖母の名前、通称で自分も“大島てる”という通称で仕事をしている)サイト「大島てる」も、当初は簡易なリストを掲載するだけだったが、今や韓国、中国、アメリカ、ヨーロッパも網羅、掲載物件は4万数千件にものぼる。サイト上では事故物件を「てる」とカウント。「都内には7000てる。日本全国だと3万8000てる」。中には死因だけでなく、部屋番号まで掲載されている物件もある。1日の平均閲覧数は100万にも及ぶ。