富士山麓の青木ヶ原樹海を管理する山梨県は、自殺を助長する恐れのある映画やテレビの撮影(ロケ)を樹海内では認めないことを決め、4日に策定した県自殺防止対策行動指針(ガイドライン)に盛り込んだ。 横内正明知事は「自殺の名所という負のイメージを払拭したい」と話している。 昨年度の警察庁の統計によると、同県の人口10万人当たりの自殺者数は36・1人で、5年連続の全国ワースト1位。発見場所を基にした集計で、312人が県内で命を絶った。一方、昨年度の厚生労働省の人口動態統計では、県内居住者の自殺者は212人。県は「単純比較はできないが、県外からの自殺者が多い特殊事情がある」と分析する。 中でも青木ヶ原樹海は県外者の自殺が多い。大半が県有林のためロケには入山申請が必要で、県は撮影内容を確認している。今年度は、原作に樹海で自殺するシーンがある映画など2件の申請を不許可とした。
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