広島県呉市沖の瀬戸内海に浮かぶ国有の無人島の一般競争入札が中国財務局呉出張所(呉市)で行われ、隣の島で操業する港湾荷役会社「三ツ子島埠頭(ふとう)」が1回目の入札で落札した。複数の参加者によると金額は1億1万円で、同社は「落札された場合に島で何が行われるか予想できず、当社の操業に支障が出かねないと判断した」。呉出張所は「財務省に残る記録を見る限り、無人島を競売に掛けた例はない」としている。島の究極の活用法は… 入札は遊休資産の売却促進の一環として9日行われ、応募した27の個人・法人のうち、東京や広島などの11人と8法人が参加した。無人島は呉市音戸町の約1キロ西の通称「三ツ子島」で、南北2島のうち、国が所有する北側の小島(外周約580メートル、面積約7600平方メートル)が売却対象。戦前の旧日本海軍病院施設の遺構がある以外は樹木や雑草に覆われ、着岸設備もない。瀬戸内海国立公園内にあり、埋め立