3月11日の東日本大震災を境にコミュニケーションの手法は大きく変わりつつあります。ウェブにおけるコミュニケーションでも、生活者が共感するようなストーリーづくりがますます必要になってくるでしょう。この場合のストーリーとは、相手の感情を動かすエピソードや仕組みを指します。 JR九州の「祝!九州新幹線全線開通」キャンペーンには、人の心を動かすストーリーがありました。九州新幹線の全線開通は3月12日。開通前日におこった震災のためすべての式典は中止。流されていたCMのオンエアも中止になってしまいました。 本来ならば、幻のCMとなるところでしたが、YouTubeにアップされたことで事態は大きく変わりました。震災で自粛ムードの中、元気をもらえる映像としてブログ、Twitter、Facebookなどで広まっていったのです。 「祝!九州」というテロップから始まる180秒CMは、開通の半月前の2月20日に実施
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