人口減少が続く北九州市が、東京圏で暮らす元気なシニア世代を呼び込もうとしている。国が地方創生策の一環として実現を目指している日本版の「CCRC」に基づく試みだが、本格的な移住につなげるには課題も多い。 1カ月の「お試し居住」 「みなさん表情が楽しそうで明るい。話すだけで私たちの刺激になりますよ」 2月24日、北九州市八幡東区の高齢者施設。横浜市戸塚区の佐藤三征(みつゆき)さん(75)、蘇美(あけみ)さん(75)夫妻は、カッターナイフを器用に動かしながら、精巧な桜吹雪の切り絵を作る入所者の男性(93)に年齢を尋ね、驚いた。 病院を囲むようにケアハウスやグループホームといった高齢者施設がそろう場所で、約2時間かけてケアの内容や認知症予防の活動を見学した。 佐藤さん夫妻は2月、市が募集した「お試し居住」に参加した。市が用意したマンションで暮らしながら高齢者施設や商店街、観光施設を連日回り、移住し
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