大阪、和歌山両府県警のホームページ(HP)などに殺害予告などを書き込んだとして、和歌山県警捜査1課と生活環境課は7日、同県田辺市内の高校2年の男子生徒(19)を脅迫や威力業務妨害などの疑いで書類送検したと発表した。 男子生徒は容疑を認めており、「(予告を)実行するつもりはなかった」と供述しているという。 発表によると、男子生徒は4月、自宅のパソコンを使って両府県警や県庁、県内にある中学校などのHPに、大阪市内の駅での化学テロや県警本部長らの殺害予告を、6回にわたって書き込み、学校や警察の業務を妨害した疑い。 男子生徒は、海外の複数のサーバーを経由して通信経路を分かりにくくする匿名化ソフト「Tor(トーア)」を使っていたが、県警は通信履歴(ログ)などを調べて、割り出した。 「ログは数億行に及んだが、何とか経路をたどることができた」。ある捜査員は、摘発に至った経緯の一端を、そう振り返った。 T