経済産業省は8月16日、「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」の報告書を発表した。報告書と合わせて、「クラウドサービスレベルのチェックリスト」、「技術ロードマップ」、「政策のロードマップ」も公開されている。 同省は昨年7月より4回にわたり「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」を開催してきた。同会では、日本の強みを生かしたクラウドコンピューティング環境の実現に向けて国・ユーザー・提供者のそれぞれが取り組むべき課題の取りまとめを目的に、産学の有識者で検討を行ってきた。 同報告書では、クラウドコンピューティングの普及・促進を図るため、「クラウドを活用したビジネスの国際展開に繋がるイノベーション創出の後押し」、「データの外部保存・利活用を促す制度整備と社会的コンセンサス形成」、「市場の健全な発展を通じたクラウド基盤の整備・充実」の三位一体の政策の必要性を提言