「東京ラブストーリー」「Mother」「最高の離婚」「カルテット」などの脚本家・坂元裕二が、2018年3月に自身のインスタグラムで「連ドラはお休みします」と宣言した。坂元がつむいできた繊細なドラマは、どのように生まれてきたのか。「たった1人で考えている人を探している」と言う坂元に、話を聞いた。(ライター・内田正樹/Yahoo!ニュース 特集編集部)
日本のエンターテイメント業界の最前線で戦い続ける人物に話を聞く連載『ギョーカイ列伝』。第10弾に登場するのは、『逃げるは恥だが役に立つ』や『カルテット』など、人気ドラマの演出 / チーフプロデューサー(『カルテット』のみ)を務めたTBSテレビの土井裕泰。 漫画原作を新垣結衣、星野源ら出演で見事テレビドラマに昇華し、「恋ダンス」が社会現象にもなった『逃げ恥』。先の読めないストーリー展開と軽妙な会話が熱狂的なファンを生み、椎名林檎の主題歌を俳優陣が歌うタイトルバックも印象的だった『カルテット』。どちらもSNSなどを通じて爆発的な話題を呼んだが、その成功の要因はどこにあったのか? 1990年代からドラマのディレクターを務め、『愛していると言ってくれ』や『ビューティフルライフ』などのヒット作にも携わってきた土井は、「時代が一周して、ベーシックに立ち返る時期に来ている」と語る。それはテレビ業界のみな
<映画俳優の喫煙シーンがきっかけでタバコ依存症などになった人が多いので、喫煙シーンをなくすことで当事者だけでなく観客もタバコの害から守ること> これは、NPO法人日本禁煙学会が独自に選考・表彰している「無煙映画大賞」なる賞の目的として挙げられている一文である。2012年は『しあわせのパン』が無煙映画大賞作品賞に選ばれる一方、“汚れた灰皿賞”として『ALWAYS三丁目の夕日64』や『苦役列車』、『愛と誠』などが<喫煙シーンが多い>との理由から不名誉な受賞となった。いずれも文化・芸術性で誉れ高い作品ばかりだ。 同学会は今年、最高傑作映画の呼び声が高いアニメ『風立ちぬ』の喫煙シーンにも苦言を呈して賛否両論を巻き起こしたことは記憶に新しい。最近ではこうした過剰ともいえる“たばこバッシング”に制作者サイドが配慮し、時代背景や世相も映す小道具としてさえ、たばこが使いにくくなっているという。 だが、「僕
「あまちゃん」について語る宮藤官九郎=東京都渋谷区、松本敏之撮影「あまちゃん」総集編(14日午前8時20分から放送予定)から薬師丸ひろ子小泉今日子松尾スズキ NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が完結した。東京から北三陸(岩手県久慈市が舞台)に移住したアキをめぐる物語。作品世界の魅力を生んだ脚本家・宮藤官九郎の哲学と手法を、本人への単独インタビューと演劇ジャーナリストの寄稿で探った。 ――あまちゃんで描きたかったテーマとは何だったのでしょうか。 一つのテーマでは半年間はなかなかキツイものがあったので、特にこれっていうのは事前には決めていませんでした。何となく人物設定を考えつつ、物語がスタートしていったら、テーマも見えてくるかな、と思って書き始めました。結果、言おうとしていたことはほとんど第1週で言っているような気がします。 「田舎が好きな人は東京に行ってもなんとかなる」とか、「田舎
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く