JR東日本は8日、群馬県伊勢崎市内の公園に展示中のSL(蒸気機関車)「C61」を復元すると発表した。来年1月からさいたま市の大宮総合車両センターで1年3カ月かけ修復し、11年春から高崎エリアを中心に年間110日程度の営業運転を行う。73年の廃車以来38年ぶりに復活の汽笛を鳴らす。 復元するのは49年製造の「C61」形20号機で、自動給炭装置を備えて最高速度は時速100キロ。復元費用は3億円で、当時の客車7両も整備する。 JR東日本高崎支社は11年7月から同年9月末、群馬県内で復元記念イベントを実施。既に所有している「D51」「C57」、真岡鉄道の「C11」、秩父鉄道の「C58」のSL5台を勢ぞろいさせる計画を進めている。 「C61」の復元について、映画監督の山田洋次さんから同社に「SL復活の過程を撮影させてほしい」と要請があったほか、SLファンとして知られる前原誠司国土交通相も関心を示して