1924年、博多湾鉄道汽船が、新博多(福岡市博多区)〜和白(福岡市東区)間を敷設。25年には宮地岳(福岡県福津市)まで延伸された。合併を経て西鉄線となった後、51年には宮地岳〜津屋崎(同)間が開業している。 54年に西鉄多々良(福岡市東区、現在の貝塚駅)以南の3・3キロが分離。路面電車の西鉄福岡市内線と一体運行されるようになった(貝塚以南は、79年の福岡市内線全廃時に廃止)。2007年には赤字を理由に西鉄新宮(福岡県新宮町)以北の9・9キロが廃止された。 ◆線路跡下に地下鉄 線路跡は、参道脇にある筥崎宮浜宮の横を抜け、東区役所裏(現在は区役所立体駐車場として利用)へ続いている(写真11)。駐車場の先は市道となり、中洲川端駅(福岡市博多区)から伸びてきた地下鉄箱崎線が合流。ここから貝塚駅までは、線路跡と地下鉄線が重なる。