日本独自の進化を遂げたという意味を込めて、枕詞「ガラパゴス」を付けられてしまう不名誉な製品があります。その筆頭格は携帯電話ですが、最近では略して「ガラケー(ガラパゴス携帯)」というらしい。私はiPhoneとガラケーの二台体制になって半年が経ちましたが、電話、おサイフケータイ、プライベートメールはガラケーを使い、その他(仕事用メール、スケジュール管理、ネット閲覧等々)はiPhoneを使うという棲み分けになっています。ガラケーはスマートフォンに比べて劣ると言われがちですが、機能面では独自進化の良さも確かにあるのです。私はガラケーに愛おしさを感じることがあります。それは、日本が誇った「ゼロ戦」のストーリーと似ているからなのかもしれません。 大戦初期には、スピード、航続力、戦闘能力において世界最高水準を誇ったイノベーションでした。ゼロ戦は、攻撃力を増すために徹底的に軽量化されましたが、そのために稀