フィギュアスケートのペア・ショートプログラムでリフトを披露する川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(共同) バンクーバー五輪で表彰台に立ちたい。その一念で国籍変更を決断したフィギュアスケートペアのロシア代表、川口をはじめ、国籍を変更して五輪の舞台に立つ選手は多い。背景には、川口のように五輪への思いもあれば、商業主義の発露など様々だ。 カナダ初の金メダルに沸いたモーグル会場。ただ一歩間違えば、バンクーバー出身の豪州選手が“母国”の優勝を阻みかねなかった。銀メダルのベグスミス。カナダから豪州に移った国籍変更選手だ。“移籍の理由”は「税金問題」だったと言われている。 1998年長野五輪スピードスケート男子5000メートルで銅メダルを獲得したフェルトカンプも国籍を変更組だった。92年アルベールビル五輪1万メートルで金メダルを獲得したオランダの英雄だが、長野へはベルギー代表としての出場だった。 長