夜の東京−大阪間をひた走った寝台急行「銀河」、青春18きっぷの旅行者たちがこよなく愛した「ムーンライト号」、冬のレジャーブームを華やかに彩った臨時列車「シュプール号」。引退したJR西日本の人気列車の客車や寝台車が海を渡り、マレーシアで「第2の人生」を歩むことになった。11月15日夜から16日未明にかけ、山口県下関市で大がかりな移送作業が行われ、港まで運び出された。25日、貨物船に乗って新天地へ向かう。 海を渡るのは、銀河の寝台車両として使われた24系車両1両と、ムーンライト九州やムーンライト高知、シュプール号などの客車だった14系車両7両の計8両。 24系は昭和51年9月の製造。14系の7両は48年から49年にかけて造られた。銀河は平成20年3月、ムーンライト号やシュプール号は21年3月のダイヤ改正に伴ってそれぞれ役目を終えた。製造から30年以上が過ぎたこれらの車両は、大阪市淀川区の宮原総