日本社会の成熟度を映す「在住外国人」(上) 日本に来て、日本に暮らし、日本が嫌いになる人々 岩城あすか 情報誌「イマージュ」編集委員 日本で働く外国人が増え続けている。彼らの前に立ちはだかるのは偏狭で不寛容な日本社会だ。外国人労働者と共生する道を探ることは、ひたすら経済発展をめざす「成長社会」から、多様な人々と分かち合う「成熟社会」へ脱皮する試金石となろう。これから到来する超高齢者時代を乗り越えるヒントがそこにある。 日本社会はすでに多民族化している 厚生労働省の「外国人雇用についての届出状況」によると、日本で働く外国人は2017年10月末で1,278,670人。前年比で18%増えた。外国人雇用の届出が義務化された2007年以来、過去最高を毎年更新している。 国籍別では中国が最も多く372,263人(全体の29.1%)。次いでベトナム240,259人(同18.8%)、フィリピン146,79