東京証券取引所で10月1日に発生したシステム障害の影響で、同じシステムを使っている名古屋、福岡、札幌の証券取引所でも全銘柄が終日取引停止となった。その一方、大阪取引所だけは平常通り取引を継続している。なぜ大阪だけ取引を続けられているのか、取引所の担当者に聞いた。 「東証とは商品もシステムも違う」 大阪取引所が取引を継続できた理由について、担当者は「商品もシステムも全く違うから」と話す。 東京や名古屋などは売買期間が短い現物株を扱う一方、大阪は売買期間が長いデリバティブ(金融派生商品)を扱っている。システム面では、東証が採用している富士通の「arrowhead」ではなく、米Nasdaqの基盤ソフトウェアをベースにしたNTTデータのデリバティブ売買システム「J-GATE」を採用しているという。 2005年の東証のシステム障害発生時にも活躍 大阪取引所の前身、旧大阪証券取引所(大証)は日本初の証
![各地の取引所も巻き込んだ東証の障害、なぜ大阪取引所だけ取引継続できたのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e2dc9f523b22752d6bc0b90e18411e0fb935af2a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F2010%2F01%2Fl_th_osaka_01.jpg)