途中下車ができる2日間有効の乗車券(左)と「下車前途無効」と記された当日限りの乗車券JRの制度改定に伴い4月1日から、首都圏を起点に山梨県の小淵沢や、長野県の上諏訪など、中央線方面へ向かう長距離切符の「途中下車」が大幅に制限される。横浜から松本(長野県)行き乗車券の場合、今は大半の途中駅で駅の外に出られるが、改定後は約250キロの全区間にわたって出られなくなる。専門家は「利便性を損なう理不尽な改定だ」と懸念する。 通常、101キロ以上の乗車券は自由に途中下車できるが、今回はその例外規定である「東京近郊区間」を松本や、茨城県北東部の常陸太田などへ拡張する。 これは、ICカード乗車券Suicaの利用可能エリアを拡大するのに合わせた措置。Suicaは改札口を出るたびに運賃を徴収するシステムで、乗り降りしながら長距離を旅行する想定がないからだ。 JR東日本は「これまでSuicaで乗車して(エリア外
【遠藤雄二】長野新幹線の開業に伴って1997年に廃線となったJR信越線横川(群馬県安中市松井田町横川)―軽井沢(長野県軽井沢町軽井沢)間の11・2キロを観光鉄道として復活させる構想を、安中市が進める。岡田義弘市長は朝日新聞の取材に、来年度に調査・研究を担当する専門職員1~2人を配置し、廃線から20年にあたる2017年の再開通をめざす考えを明らかにした。 県内の信越線は横川駅で途切れる。ただ、横川駅近くの「碓氷峠鉄道文化むら」から「とうげのゆ駅」までの2・6キロは、遊具扱いの観光トロッコ列車が休日を中心に05年から運行されている。鉄道文化むらによると、トロッコ列車は年間約7万人が乗車する人気施設。安中市の構想は、このトロッコ列車を軽井沢駅まで延伸させるものだ。 市によると、長野県側を含め軽井沢駅の手前まで鉄道施設は市の所有。補修すれば、廃線区間のレールやトンネルはそのまま使えるという。トロッ
宇都宮市が15年間守ってきたギョーザの支出額日本一の座から陥落し、浜松市が2011年の首位になったことが、総務省が31日に公表した世帯当たりの支出額調査でわかった。 同省が毎月発表している調査結果を集計したところ、年間の世帯当たりの支出額は浜松市4313円、宇都宮市3737円だった。宇都宮市は前年の6133円から大幅に減り、首位から2位に転落。東日本大震災後のスーパーなどの休業が影響したとみられる。 宇都宮市は1990年、「ギョーザ日本一」を宣言。市内に専門店が80以上あり、99年から「餃子祭り」を毎年開催している。市観光交流課は「残念」としながらも、統計に外食は含まれないため「専門店の消費も入れれば数字は大きくなるはず」とする。 一方、浜松市は、モヤシを添えたギョーザが人気で、市内に約80の専門店がある。市広聴広報課は「宇都宮と一緒にギョーザの街として売り出していきたい」としている。
静岡県内の今夏の富士登山で、県警山岳遭難救助隊の出動回数が、過去最悪ペースで推移していることがわかった。 富士宮口登山道では2008年の7、8月に過去最悪の13回を数えたが、今年はお盆前の8日ですでに14回。御殿場口、須走口を管轄する御殿場署もすでに6回と、07、09年の8回を上回る勢いだ。背景には、携帯電話の普及で手軽に救助を要請できるようになったことや、登山ブームで準備不足の登山者が増えたことなどが挙げられる。 7月17日夜、東京都の男性(60)が6合目で道に迷い携帯電話から110番した。「その場にとどまるように」との県警の指示を無視して自力で下山し、翌朝発見された。捜索に出向いた御殿場、富士宮署員らは無駄足を踏まされた。 富士宮署幹部によると、救助の要請から救助隊の到着までは早くても4~5時間かかる。「事情を話すと登山者の半数近くは、自力の下山を選択する」といい、要請のハードルが下が
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