約半年にわたり平日のほぼ毎朝、駅のエレベーター内で放尿し機器を腐食させたとして、JR九州が福岡市東区の男性に修理工事費など約130万円の支払いを求めた訴訟で、福岡地裁の高橋亮介裁判官は16日、男性に全額の支払いを命じた。 判決によると、男性は昨年2月ごろから同8月28日まで、平日のほぼ毎朝、JR鹿児島線千早駅(福岡市東区)の改札階と下り線ホームをつなぐエレベーター内でドアに向けて放尿した。JR九州はエレベーターのドアや床などの交換工事に約121万円を支払った。 男性は放尿を繰り返したことを認めた上で「修理で取り換えた廃材を再利用して工事費用を抑えることができた」と主張したが、高橋裁判官は「腐食が進行し、構成機器ごと一式での交換が必要だった。再利用はできなかった」と退けた。