全国18の政令指定都市で唯一、市立学校の敷地内を全面禁煙にしていなかった北九州市が、2010年度からようやく全面禁煙に踏み切る。公共施設の禁煙化が進んだことから、他都市の動向も踏まえ、「時流にそぐわない」と判断した。看板の設置など周知のための経費500万円を新年度予算案に盛り込んだ。 市教委によると、対象は小中高校など205校と8幼稚園。入学式や運動会といった行事を含め、学校の敷地内に立ち入るすべての人が禁煙となる。4月から実施するが、周知期間などを考慮し、8月末までは禁煙エリアを建物内に限ることもできる。 03年に施行された健康増進法は、学校や病院など多くの人が利用する施設で受動喫煙を防ぐ措置を講じるよう求めている。福岡市は05年度に全面禁煙とした。 北九州市は04年度に学校の建物内では禁煙とし、今年度は26の学校・幼稚園で全面禁煙を実施した。ただ、校長を対象にしたアンケートでは、