18日の東京都心部の雪による交通の混乱は毎度のこととはいえ、このICTの時代において、何故このような事態が毎回起きるのか、考えさせられることが多かった。 まず、公共交通機関からユーザーへの情報提供の問題だ。筆者がいつも使っている私鉄の駅は午前中入場規制を行ったため、改札から駅構内、さらに隣接する商業施設のオープンスペースにまで数百メートルの行列が出来、大混乱が続いた。その間、駅構内に閉じ込められた人たちは、ただひたすら列に並んで身動きが取れない、という難行苦行を強いられた。 しかし、地下を走る私鉄と並行して、地表では同じ私鉄系のバスが何本も走っており、そちらの方がよほど早く都心に到達できたのだが、駅で列に並んでいる人は知る由もなかった。せっかく何時間も並んでいるのだし、バスもおそらくものすごい混雑でどうせ乗れないだろうし、道も大渋滞だろうから鉄道の方が早い、と判断し、駅構内から動かない選択