「たま」がスーパー駅長を務める和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市貴志川町神戸)の駅舎が、檜皮葺(ひわだぶ)きの新駅舎に建て替えられる。 伝統的な雰囲気の中にも、窓の形などに猫をイメージし、遊び心を加えたデザイン。同電鉄が夏までのオープンを目指す。 貴志川線は、2006年4月に南海電鉄から和歌山電鉄が運行を引き継いだ。たま駅長や、新たに運行を始めた「いちご電車」などが全国的な人気となり、利用者は年間約220万人、4年前より約30万人増えた。 一方、貴志駅の現在の駅舎は1932年に建てられ、トイレもくみ取り式で、男女共用。地元住民らでつくる「貴志川線運営委員会」から、トイレ整備が必要との声が上がったのをきっかけに、観光客がくつろげる場所も設けようと、建て替えの話がまとまった。 新駅舎は、檜皮葺きの大きな屋根が特徴。高野山から職人を呼び寄せて、伝統的な手法でヒノキの樹皮をふいても