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  • 『夫のちんぽが入らない』の覆面作家・こだま  「おしまいの地」で気付いた幸福のかたち | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

    「いきなりだが、夫のちんぽが入らない。気で言っている」 そんな書き出しから始まる私小説『夫のちんぽが入らない』(2017年、扶桑社)で鮮烈なデビューを果たした覆面作家/主婦・こだま。 累計20万部を超える売り上げを記録したこの“問題作”の翌年には、エッセイ集『ここは、おしまいの地』(太田出版)を刊行する。辺鄙(へんぴ)な田舎町で自身や家族に起きた不幸な出来事を軽妙な筆致で綴(つづ)り、第34回講談社エッセイ賞を受賞。押しも押されもせぬ人気作家となった。 あれから2年。その続編となる『いまだ、おしまいの地』が今月、発売された。 タイトルの通り、こだまは、今も「おしまいの地」(おそらく東京から遠く離れた地)で暮らし、家族に伏せて作家活動を続けている。彼女が作家であることを知っているのは、ネットで出会った友人たちや、仕事で付き合いのある東京の編集者など、ごく一部の人たちだけだ。 これまでと変わ

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