芸能人やスポーツ選手らが「がん」を公表する例が相次ぐ。その姿に励まされる患者がいる一方、世間の反応に傷つく人もいる。2人に1人ががんになる時代。どう受け止めればいいのか。 生稲晃子さん(俳優) 2011年、私は初期の乳がんの告知を受けました。 ちょうど散歩をテーマとした健康番組に出演していたころです。私の病気は、番組にそぐわないんじゃないか。まず、そんなことを考えました。しこりは8ミリと小さく、転移もありませんでした。せっかくレギュラーに起用してもらったのだから、降りざるをえない状況が来るまでは番組を続けたい。私は公表しないことを決めました。 がんのことは夫と当時5歳の娘ら限られた人だけに伝え、必死で隠しました。その後に2度再発。右の乳房を全摘した2度目は、最悪のことも考えるつらい日々でした。 でも一番苦しかったのは、病…
![生稲晃子さん、乳がん隠した4年間 作り笑顔つらかった:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fe9d592020fb188979fc25ab54a07b6ea42781d3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimgopt.asahi.com%2Fogp%2FAS20190411003154_comm.jpg)