佐賀県の山口祥義(よしのり)知事は4日の年頭会見で、佐賀空港(佐賀市)の愛称を「有明佐賀空港」から「九州佐賀国際空港」に変更すると発表した。山口知事は「国際空港と打ち出してほしいという声があった。九州の拠点空港、LCC(格安航空会社)の拠点空港を目指していく」と説明。新愛称は16日から使用する。 佐賀空港は1998年開港で、旧愛称は公募で決めた。当初見込んだ年間利用者73万7千人は、まだ達成できていない。管理する県は「LCCの拠点空港化」を掲げ、近年は中国・春秋航空と韓国・ティーウェイ航空が就航。2014年度は利用者が過去最高の55万人になり、15年度は昨年11月までで前年同期比2割増。 愛称変更は、山口知事が昨年1月の就任後に検討を表明していた。16日にロゴ発表などのイベントを開く。 佐賀空港は、防衛省が陸上自衛隊に導入する新型輸送機オスプレイ計17機の配備計画もある。(石田一光)