声の物語 (新ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: クリスティーナダルチャー,オートモアイ,市田泉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/04/18メディア: 新書この商品を含むブログを見るクリスティーナ・ダルチャーの2018年に刊行されたばかりのデビュー長篇『声の物語』は、記事名にもいれたように、女性が一日に発話可能な語数が100語以下に制限され、女性の権利が大きく制限されたアメリカを描くディストピアSFである。 正直、最初にそのあらすじを読んだ時「そんなバカな笑」と笑ってしまった。一体何がどうしたら女性が100語しか喋れない社会がやってくるわけ? と。だが、語り手となる女性ジーン・マクレランも、かつてはそうして「そんなことになるわけがない」と最悪の想像を笑い飛ばし、選挙にも行かず、見えている危機に対処してこなかった人物として描かれており、「そんなバカな笑」と”笑い飛ばしているあい
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