私はとにかくガラケーが嫌いで嫌いでほとんど憎しみに近い感情をずっと抱いて来た。ガラケーの仕様は特殊日本的すぎるし、開発者の立場から見るとバッドノウハウだらけで、とても私の趣味に合わなかったからだ。ガラケー全盛の5年前から「こんなものいずれグローバル仕様の海外製に負けてしまうよ」と憎まれ口をはたいていたところ、海外製スマートフォンが日本市場で勢力を伸長しはじめて、とうとう予言通りになってしまった。気がつけば出遅れた日本メーカーは Android スマホもまともに作れない身体になっていた。ガラケーの滅亡は時間の問題だ。そうなると奇妙なもので、ガラケーに対する憎しみも薄らいできた。 私は、いままでガラケーを憎むあまり、3大キャリアの携帯は過去6年間一度も使わなかった筋金入りのウィルコムユーザーだ(6年前に持った携帯は会社支給品だった)。だが、ガラケーが滅亡する前にいちどくらい実際に使ってみてもい