長崎大学熱帯医学研究所と静岡大学の研究チームは、日本国内における性接触ネットワークの性質として、一人あたりの性接触人数が「べき分布」に従うことを明らかにした。これは性接触ネットワークがスケールフリーと呼ばれる特徴を持ち、性感染症が蔓延しやすい状態を意味している。 研究チームはインターネット調査を行い、日本在住の男女それぞれ2,500人(計5,000人)から「人生でこれまでの累計の性接触人数」と「直近三か月間の累計の性接触人数」についての回答を得た。その結果、どちらも性別によらずスケールフリー性を持つことが分かった。また、男性は女性よりも性経験人数を多く申告するという世界的に共通する傾向が、日本でも確認された。 今回の研究により、アジア圏で初めて性接触ネットワークがスケールフリー性を持つことが判明し、世界的に普遍性が高いことが示された。この研究は今後、日本での性感染症の拡散予測に役立つことが
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