中高生の喫煙経験者が年々減少を続け、特に昨年10月のたばこ値上げ以降、それまで喫煙していた中高生の約2割が禁煙に踏み切ったことが14日、厚生労働省の研究班による調査で分かった。研究班代表の大井田隆日本大教授(公衆衛生学)は「自由に使えるお金の少ない中高生にとって、たばこの値上げは喫煙を減らすのに有効なことがわかった」と分析している。 調査は昨年10月、無作為抽出した全国の中高244校を対象に調査票を送付。今年3月末までに170校計9万8867人から回答があった。 それによると、1回でも喫煙経験のある中高生の割合は、男女ともに平成8年の調査開始以降過去最低を更新。高校男子=19・5%▽高校女子=12・5%▽中学男子=10・2%▽中学女子=7・2%だった。 昨年10月のたばこ値上げまでに喫煙習慣があった中高生は全体の3・6%いたが、うち約2割にあたる0・7%は値上げを機にたばこをやめたと回答。