あまり辞書には載っていないが 「あっ」と思わず声が出たのは、三省堂国語辞典(三国)の最新第7版(2014年発行)で「戦犯」の項を引いた時でした。 ①←戦争犯罪(人)。 ②[俗]団体競技で負けるなどの悪い結果をまねいた人。 一つ前の第6版を見返すと、やはり①の語釈しか載っていません。②は改訂で新たに追加されたということです。 まだ三国の第6版が最新だった頃、手元の一通りの辞書で「戦犯」の意味を確認したことがありましたが、②のような語釈を載せている辞書は見つかりませんでした。スポーツで敗戦につながる決定的なミスを犯した選手が「戦犯」として非難される光景は、インターネット上ではよく目にします。 有名な誤用とされることも多い②ですが、使用実態を思えばいくつかの辞書は取り上げていそうなものだと想像していたので、その時は意外に思ったのでした。 小学館の「現代国語例解辞典」の「戦犯」の項に該当の記述があ
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