新しい商品を作りたい、そうほんまに考えるんやったら、他人に素直に教えを請う、尋ねる、訊く、指導を仰ぐ、謙虚に耳を傾けるということも出来るわな。経営のやり方、進め方も、どうしたら一番うまくいく方法なのか、その方法も考え出されてくる。 だから、経営がうまくいかん、どうも発展しないということであれば、翻(ひるがえ)って、ほんまの情熱、素直な熱意を、わがからだのなかに持っておるのかどうか、社長たる人は考えてみる必要があるな。熱心にやっておりますと言うけど、それが、ほんまもんかどうか、そこに尽きるわな。そやろ、商売を成功させたい、経営をうまく発展させたいという、燃えるような情熱があれば、おのずとそのときどきにおける成功の知恵が見つかるもんや。 正しい情熱があるかどうかで判断してきた わしは人材を起用するときに、原則としては、その人のいろいろな能力よりも、その人に熱意があるかどうか、からだにみなぎるほ
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